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前回の記事「AFP認定研修は費用が安く短期間で修了可能なアーティスがお勧め」では、 AFP認定研修を選ぶ上での3つのポイントについて解説し、それらのポイントを満たす「アーティス (資格対策ドットコム)」の研修をご紹介しました。
今回は、私が実際にアーティスのAFP認定研修を受講した体験談(口コミ)をご紹介します。
提案書の作成にかかった日数、提案書提出から採点結果が出るまでの日数、修了証明書が到着するまでの日数といった受講開始から修了までの流れのほか、提案書の作成に行き詰まった方のために書き方のヒントもご紹介しています。
実務未経験者がFP1級の受験資格を得る方法は「実務未経験者がFP1級の受験資格を得る方法と必要な費用を解説」でご紹介していますので併せてご覧ください。
アーティスのAFP認定研修を受講した体験談
私が実際にアーティスの AFP認定研修(技能士課程) を受講して修了証明書を入手するまでの体験談をご紹介します。
私が受講したのはアーティスの AFP認定研修(技能士課程)の冊子版学習テキストがついていないプランです。
受講開始から修了までのタイムライン概要
- 11月16日アーティスのAFP認定研修(技能士課程)に申し込み・受講開始
申し込んだはいいが、しばらく手を付けず放置。
- 11月24日確認テスト受験 & 提案書の作成開始
やっとやる気になる。確認テストは 15 分で終了・合格。
- 11月27日提案書完成
1日1~2時間程度の作業を4日間続けて提案書が完成。
- 12月1日提案書提出
完成の翌日に提出するつもりが、だらけてしまい 12 月1日に。
- 12月5日提案書合格 & 研修修了
アーティスに提案書が採点され無事合格。合格と同時に研修修了となり、修了証明書が送付されます。
- 12月9日修了証明書が手元に到着
修了証明書が手元に到着し、完全に研修が修了。
アーティスのAFP認定研修は短期間で修了できる
結論から言うと、私がアーティスのAFP認定研修を修了するためにかかった日数は 12 日間でした。
ここからは、研修に申し込んでから研修が修了するまでの流れをご紹介します。
私がアーティスの AFP認定研修に申し込んだのは2019 年 11 月 16 日です。
ただ、申し込んだはいいものの、他の資格試験の勉強などもありしばらく放置してしまいました。
結局、初めて確認テストに手を付けたのは 11 月 24 日でした。私が修了までに要した日数はこの日を初日として計算します。
確認テストはオンラインで 30 問の試験を受験し、60 点以上得点すれば合格なのですが、2級FP技能試験の合格者なら特に対策をせずとも簡単に合格できます。
私は 15 分くらいでパパっと解いてしまいましたが、80 点取れていて合格となり拍子抜けしました。
確認テストはあっという間に終わったので、あとは提案書を作成して提出し、合格すれば研修修了です。
提案書も 11 月 24 日から作成を始め、毎日1~2時間くらい作業をして出来上がったのは 11 月 27 日でした。つまり、提案書の作成にかかった日数は4日間、所要時間は合計6時間程度です。
完成したのが夜遅くだったため翌日にもう一度見直しをして提出しようと考えていたのですが、一通り完成したことに満足してしまい見直しを 2,3 日サボってしまいまして、結局アーティスに提出したのは 12 月1日になってしまいました。
アーティスでは “提案書の採点には最長で 10 営業日かかる” ということでしたので、1週間程度で採点されればいいなと思いながら採点されるのを待っていました。
結果として、12 月5日に提案書の採点結果が表示され 92 点を取れていたので合格となりました。
提案書の採点にかかった日数は、提出した 12 月1日は日曜日なので除き、12月2日~5日の4営業日でした。
提案書の合格をもって研修修了となりますので、私がAFP認定研修を修了するまでに要した日数は 11 月 24 日から 12 月 5 日までの 12 日間でした。
全く無理をせずのんびり取り組みましたが2週間かからず修了できました!
本当に “最短で修了” を目指すなら、研修の受講を開始したその日に確認テストに合格して提案書を作成・提出すれば、時期にもよりますが2~4日くらいで修了できるのではないでしょうか。
実際、Google などで検索すると「アーティスのAFP認定研修に3日で合格した」という方もいらっしゃるようで、この方の場合は提案書を提出した翌日には採点結果が出たそうです。
FP実務未経験の私でも約6時間で提案書を完成させられましたので、休日を丸一日使って頑張れば短期間で修了することは可能でしょう。
修了証明書が手元に届くまでの日数
上述した通り、12 月5日に提案書が合格となり研修が修了しました。
手元に修了証明書が届いたのは 12 月9日です。修了から4日後に届きました。
ちなみに、修了証明書は提案書が合格となった時点でアーティスが発行・郵送してくれます。
こちらから証明書発行の手続きなどを行う必要はありません。
アーティスのAFP認定研修の総評
アーティス(資格対策ドットコム)のAFP研修の詳細は以下のリンクから確認できます。
アーティスの提案書の書き方のヒント
どの機関が実施する研修でも「AFP認定研修は確認テストと提案書の双方に合格すれば修了する」という点は同じなのですが、提案書の課題の内容は実施機関ごとに異なります。
アーティスの提案書は「提案書課題&作成の手引き」に記載されている相談内容と相談者のデータ、その他の前提条件などを基に作成していきます。
キャッシュフロー表の作成方法と提案書に記載する相談者へのアドバイスの概要などは「提案書課題&作成の手引き」に記載されているので、手引き通りに進めていけば提案書が完成するように構成されています。
しかしながら、実務未経験の私にとって、いくつかの設問は「何をアドバイスすれば良いのかわからない」と悩んでしまう内容で、アドバイスを考えるために少々時間を費やしました。
これからAFP認定研修を受講される方の多くは私と同様に実務未経験の方で、提案書の作成に行き詰まってしまうこともあるかもしれませんので、提案書作成の流れや解答の作成に役立つウェブサイトなどのヒントをご紹介しようと思います。
なお、何度も書きますが、基本的には「提案書課題&作成の手引き」に従って進めれば完成するように構成されていますので、解答に悩む部分があっても「課題」と「相談者のデータ」、そして「作成の手引き」を何度も読んで自分で答えを見つけ出す(考え出す)努力をしましょう。
また、アーティスの研修は何度でもメールによる質問が可能なので、不明点が出てきた場合には大いに活用しましょう!
アーティスの課題のヒント
■設問1「現状のキャッシュフロー表」の作成
まずは Excel の「現状のキャッシュフロー表」を完成させますが、相談者のデータや前提条件などをよく読んで作成しましょう。
この表を基に問題点を洗い出して改善方法を提案していくので、この表が正確に作成されていないと提案内容もめちゃくちゃになってしまいます。
■設問2(1)現状の分析
「作成の手引き」に従いましょう。記入すべき内容がそのまま記載されています。
■設問2(2)老後資金の確保のためのアドバイスの概要
「作成の手引き」に従いましょう。収入増加のために再雇用制度の活用を提案する場合は、手引きの「ポイント」に記載されている通り、再就職後の年収などの根拠を必ず記載しましょう。
賞与はあるのか、月給は再就職前の何%になるのか、何年間働くのか、その後の老齢厚生年金の受給額の年額はいくら増額するのか、などを具体的な数値と計算式を基に記載します。
■設問3(1)必要死亡保障額の算出
表の「計算根拠」を参考に計算するだけです。表の下に書かれている注記「※」をよく読みましょう。
■設問3(2)死亡保障と医療保障の見直しのアドバイス
<死亡保障>は、設問3(1)で算出した必要死亡保障額に対して、現在加入している生命保険の死亡補償金の過不足について説明した上で、どう見直せば良いのかをアドバイスしましょう。
<医療保険>は、「作成の手引き」をよく読んでアドバイスしましょう。ほぼ答えとなる内容が書かれています。
■設問4(1)住宅ローンの繰り上げ返済について
「作成の手引き」に非常に詳しく計算方法が書かれていますので、参考にして解答しましょう。
■設問4(2)2024年の年間ローン返済総額
2024年にローン残高を全額繰り上げ返済するということは、2024年の返済総額は2023年12月の支払い後のローン残高と等しいですよね。「作成の手引き」を参考に、2023年末のローン残高を計算しましょう。
■設問5(1)現在の貯蓄の運用方法について
「作成の手引き」にアドバイス方法のヒントがありますが、この設問はなんと答えれば良いのか少し悩みました。私はいま流行っているあの金融商品をお勧めしました。「作成の手引き」に記載されている通り、その商品がどのようなタイプの商品なのか具体的な説明を記載しましょう。
現在 50 代の方に対するアドバイスなので、間違っても i○e○o などを勧めないようにしましょう笑
■設問5(2)退職金の運用の考え方や運用方法について
この設問もどう解答するか悩みました。ネット上にヒントはないかと「資産運用 退職金」などと検索していると、日本FP協会のコラムに行き着いたので、それを参考に解答を記載しました。
→ 日本FP協会 FPコラム>資産運用に関連するコラム
■設問6 そのほかに気付いたことがあればアドバイス
ここまでの設問の中で「対応前のキャッシュフロー表」の問題点をいくつか指摘して改善方法を提案してきましたが、まだツッコミどころが残っていますので、そこを指摘すれば良いです。
もしくは、キャッシュフロー表に記載がなくても、こうすれば収入を増やせます・支出を減らせますというアドバイスがあれば記載しましょう。
■設問7「対応後のキャッシュフロー表」の作成
ここまでにアドバイスしてきた内容を反映したキャッシュフロー表を作成します。
妻が平均寿命を迎える年になっても貯蓄残高がマイナスにならないキャッシュフロー表が出来上がるはずです。
以上です。
この課題は私の受講当時のもので、現在の課題では細かい数値や前提条件などが変更されている可能性がありますが、大まかな流れに変更は無いと思いますのでよろしければ参考にしてください。