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FP実務経験のない私がFP1級の取得を目指し、FP3級、2級と順番に取得してきました。
次のステップはAFP資格の認定ですが、AFP資格は試験に合格するのではなく「AFP認定研修」を修了して登録を行うことで認定されます。
AFP認定研修は複数の認定教育機関によって実施されており、それぞれ必要な費用や修了までの期間、付属テキストなどが異なるため、どの研修を利用すれば良いのか迷ってしまう方が多いようです。
そこで、今回から2回の記事に分けて、複数のAFP認定研修を比較して私が受講したお勧めのAFP認定研修をご紹介しようと思います。
まずこの記事では、AFP認定研修を選ぶ上でのポイントについて解説し、それらのポイントを満たす「アーティス (資格対策ドットコム)」の研修をご紹介します。
次回の記事「アーティスのAFP認定研修を受講した体験談と提案書の書き方」では、私が実際にアーティスの研修を受講した体験談(口コミ)をご紹介します。研修選びで迷っている方はぜひご覧ください。
なお、私がFP3級と2級に短期間の独学で合格した際に使用した参考書と勉強方法は「3級・2級FP技能検定に独学・短期間で合格する参考書と勉強方法」で、FP技能試験の難易度は「FP協会ときんざい(金財)のFP技能検定の難易度と合格率の推移」でご紹介しています。
実務未経験者がFP1級の受験資格を得る方法をご紹介した記事「実務未経験者がFP1級の受験資格を得る方法と必要な費用を解説」もよく読まれていますのでご興味があればご覧ください。
AFP認定研修には基本課程と技能士課程がある
AFP認定研修には「基本課程」と「技能士課程」の2種類の課程があります。
研修を受講しようとする方が今現在FP技能検定に合格しているかどうかで受講する課程が変わりますので注意が必要です。それぞれの課程の特徴は次の通りです。
基本課程
基本課程を修了して2級FP技能検定に合格すると、所定の手続きを経てAFP資格を取得することができます。
通常、2級FP技能検定を受験するためには「2 年以上のFP実務経験」もしくは「3級FP技能検定に合格すること」が必要ですが、基本課程を修了すればこれらの条件を満たしていなくても2級の受験資格を得られます。
誰でも受講できる課程ですが、技能士課程より費用が高く、修了までの期間も最短で1ヶ月と長くなります。
技能士課程
技能士課程は2級以上のFP技能検定に合格した方のための課程です。
基本課程よりも費用が格段に安く、1週間程度の短期間で修了できます。
FP実務未経験からAFP資格を取得するには2通りの方法がある
上記の2種類の課程の説明を見て疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「FP実務未経験からだと、基本課程を受講してFP2級に合格するのと、FP3級と2級に合格して技能士課程を受講するのとではどちらが費用や期間が抑えられるのだろうか?」と。
かくいう私も、実務未経験の状態でFP1級を取得する方法を調べている過程で、AFP資格の取得には2通りの方法があることを知り、どちらを選択するか迷いました。
結果的に私は「FP3級と2級に合格して技能士課程を受講する方法」を選択しました。
その方法を選択した理由や、それぞれの方法でかかる費用やメリット・デメリットなどは「実務未経験者がFP1級の受験資格を得る方法と必要な費用を解説」の記事にまとめていますので、迷っている方は参考にしていただければと思います。
AFP認定研修選びのポイント
2023 年9月の時点でのAFP認定研修講座数は以下の通りです。
- 基本課程 … 170 件
- 技能士課程 … 26 件
同じ課程でも、1つの機関が価格と内容が違う複数のプランを提供している場合もあります。
これだけ膨大な数の講座があり、付属物なども様々だと、どれを受講すべきか悩んでしまいますよね。
もちろん、できるだけ費用のかからない研修を選択したいと思いますが、 “安かろう悪かろう” という研修を選択して後悔したくないでしょう。
でも心配ありません。
それぞれの研修は大きく分けると次の3点が異なるだけなので、これらのポイントを抑えた研修のうちできるだけ費用の安い研修を選択すれば良いのです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 冊子版の学習テキストと講義動画の必要性
前提知識として覚えておいていただきたいのですが、「冊子版テキストあり」の研修では、冊子版のテキストとWEB版のテキストの両方が利用可能な場合が多いです。
「冊子版テキストなし」の研修を選択した場合でも、WEB版のテキストは利用可能です。また、一部のテキストは「冊子版なし」を選択しても送付される場合があります。
冊子版テキストの必要性は、基本課程を受講する場合と技能士課程を受講する場合で異なると私は考えています。
2. 提案書作成ツールの必要性
提案書作成ツールとは「AFP認定研修の提案書課題作成における受講者支援ツール」のことで、フォーマットに沿って文章や数値を入力していくことにより、提案書を作成することができます。
費用の高い研修では、各社が独自の提案書作成ツールを提供している場合があります。
これから受講される方は「提案書作成ツールは付属していた方が良いのでは?」と考えるかもしれません。
しかし、すでにAFP認定研修を修了している私の経験上、AFP認定研修の提案書を作成する上で提案書作成ツールは不要です。
他社の研修ではどうなのか分かりませんが、私が受講したアーティスのAFP認定研修では提案書の Word ファイルとキャッシュフロー表の Excel ファイルは準備されているので、それらに解答を書き込むだけで提案書が完成するため、そのようなツールは必要無いのです。
アーティスの研修の場合、Word ファイルと Excel ファイルで提供される提案書のひな形が作成ツールとも言えます。
なお、提案書作成ツールは日本FP協会の公式サイトで無料で配布されているものもありますので、どのようなものか見てみたい方は以下のリンク先からダウンロードして使ってみてください。
3. 疑問点・不明点の質問が可能か
AFP認定研修のキモは、3級,2級FP技能検定の勉強や研修の講義を通して習得した知識やスキルを活用して顧客にとって最良と考えられるプランを提案する「提案書の作成」です。
設問として示される相談者のデータ・相談内容を基に、キャッシュフロー表の作成や老後資金のアドバイス、貯蓄残高等の運用についてのアドバイス、生命保険の見直しに関するアドバイスなどを作成します。
この提案書が合格レベルに達していないと講習を修了できないのですが、これがなかなか実務未経験者だと難航します。
提案書の作成に行き詰まったときに必要になるのが「研修の実施機関に質問すること」です。
研修の実施機関に不明点を質問できるかどうかは選択した研修によります。質問可能でも回数に制限がある研修から回数無制限の研修まで様々です。
私が受講したアーティスのAFP認定研修は基本課程・技能士課程ともに回数無制限でメールでの質問が可能です。
私は結果的には一度も質問することなく提案書を作成できたのですが、「分からなければ質問できる」という心強さがありました。
提案書の作成時に限らず、例えば基本課程の受講者が2級FP技能検定の勉強をしていて不明点が出てきた場合などにも質問することができるので、質問可能な研修を選択することをお勧めします。
お勧めのAFP認定研修は「アーティス」の認定研修
上述した3つのAFP認定研修選びのポイントをクリアしていて安価な研修を提供しているのが「アーティス株式会社」です。
- 基本課程は冊子版テキスト付きで動画講義の有無を選択可能
- 技能士課程は冊子版テキストの有無を選択可能
- 基本課程・技能士課程ともに不要な提案書作成ツールが付属していないため費用が安い
- 基本課程・技能士課程ともにメールでの質問回数無制限
アーティスの研修が低価格なのは、一般の資格教育会社に必要な「教室の賃借料や講師の人件費などの教材制作には直接関係のないコスト」が不要だからです。不要なコストを省くことで、コンテンツの作成に原資と労力を集中し、低価格を実現しています。
低価格だからといって「安かろう悪かろう」ではありません。
実際に私が受講した際には何の不便もなく、提案書の採点や修了証明書の送付などの対応も迅速でした。
アーティスのAFP認定研修(基本課程)の詳細情報
【 講座名 】 資格対策ドットコム (アーティス株式会社) AFP認定研修(基本課程)
【 費用 】28,050 円 (税込・送料込)(2023 年9月時点)
【 内容 】
- FP総論
- 冊子版学習テキスト(上下巻2冊)
- WEB版学習テキスト
- 理解度チェックテスト
- レベルチェックテスト(模擬試験)
- 2級FP技能士 過去問題と解説
- AFP認定研修課題(確認問題、提案書)
- AFP認定研修テキスト
- 動画でわかる提案書課題
- 模擬試験分析(スコアシート)
- 要点暗記帳 (学習ツール)
- 質問メール受付サービス (質問回数無制限)
【 特徴 】
基本課程の受講者がAFP資格を取得するためには、研修修了後に2級FP技能士に合格しなければなりません。
本講座には2級FP技能士試験の間近 5 回分の学科および実技の過去問題と詳しい解説が付いていますので、新しく参考書や問題集を買わなくても対策できる利点があります。
研修選びのポイントの項でご紹介した「質問」は回数無制限ですので、納得のいくまで何度でも質問可能です。
講座修了までに必要な期間ですが、基本課程は最短 1 ヶ月以上、最長 1 年以内に修了しなければならないと定められています。
修了要件は技能士課程と同じ「確認テストに合格すること」及び「提案書を作成・提出して合格すること」ですが、 基本課程では修了要件を満たしても 1 ヶ月が経過するまで「AFP認定研修 修了証明書」が発行されません。
そのため、1 ヶ月かけてじっくり取り組んで修了を目指す方が多いようです。
アーティスのAFP認定研修(技能士課程)の詳細情報
【 講座名 】資格対策ドットコム (アーティス株式会社) AFP認定研修(技能士課程)
【 費用 】13,420 円 (税込・送料込)(2023 年9月時点)
私はこの研修を修了してAFP資格を取得しました!
【 内容 】
- FP総論
- WEB版学習テキスト
- AFP認定研修課題(確認問題、提案書)
- AFP認定研修テキスト
- 動画でわかる提案書課題
- 質問メール受付サービス (質問回数無制限)
【 特徴 】
2級FP技能士試験の合格者向けの講座です。本講座を修了して登録することでAFP資格を取得できます。
講座修了までに必要な期間ですが、技能士課程は1年以内に修了しなければならないと定められています。
基本課程とは違って最低学習期間が定められていないため、確認テストに合格し、提案書を作成・提出して合格すれば、すぐに「AFP認定研修 修了証明書」が発行され研修を修了できます。
技能士課程を受講する人は2級FP技能士試験の合格者ですので、その知識があれば確認テストは1回で合格可能で、提案書はゆっくり作成しても数日~2週間程度で作成可能です。
もし提案書の作成中に不明な点が出てきても、回数無制限で質問が可能なので安心です。
実際にアーティスのAFP認定研修を受講した体験談
今回はAFP認定研修を選ぶ上で考慮すべき条件と、条件を全て満たす研修の中でも安くて短期間で修了できるアーティス(資格対策ドットコム)の研修をご紹介しました。
長くなりましたので、アーティスのAFP認定研修の体験談は次回の記事「アーティスのAFP認定研修を受講した体験談と提案書の書き方」でご紹介していきます。
提案書の作成にかかった日数、提案書提出から採点結果が出るまでの日数、修了証明書が到着するまでの日数といった受講開始から修了までの流れのほか、提案書の書き方のヒントもご紹介していますので、研修選びで迷っている方はぜひご覧ください。