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この記事では、2023 年 (令和5年) のFP技能検定3級及び2級(以下、FP3級・FP2級と記載します)に独学で合格できるお勧めの参考書と勉強方法を、著者が独学で合格した経験を基にご紹介します。
※本記事は日本FP協会が実施するFP技能検定 (資産設計提案業務) の受験者を対象としています。金融財政事情研究会 (きんざい) の試験は内容が異なりますのでご注意ください。
FP技能検定3級・2級・1級の難易度は「FP協会ときんざい(金財)のFP技能検定の難易度と合格率の推移」の記事で解説しています。こちらの記事にもFP技能検定の各級を受験する上でのポイントなどを記載していますので併せてご覧ください。
また、費用が安く短期間で修了できるアーティスのAFP認定研修の情報と提案書の書き方などは以下の記事でご紹介していますので、受講を検討されている方はよろしければ参考にしてください。
FP技能検定のお勧め参考書
私がFP3級およびFP2級に合格した際に使用したお勧めの参考書をご紹介します。
FP技能検定に合格するために何冊も参考書を用意する必要はありません。
合格者の多くが使用している定番の参考書(教科書と問題集)を使用して対策を行いましょう!
FP2級のお勧め参考書
みんなが欲しかった!FP2級
私がFP2級に合格した際に使用した参考書は「みんなが欲しかった!」シリーズの教科書と問題集です。
「みんなが欲しかった!」シリーズの教科書と問題集を1冊ずつしっかりやり込めば余裕を持って合格することが可能です。
FP2級は3級より勉強する内容が多いため参考書も分厚いのですが、本書は以下の写真の通り「第1部」と「第2部」の2冊に分解が可能で勉強しやすい作りになっています。
分厚い参考書はページを開いた状態を維持したり持ち運んだりするのが大変ですから、この分冊形式は非常に便利です。
本書はフルカラー印刷で図表を多用して要点が整理されているため、文字ばかりの参考書と比べてスラスラと読めて理解しやすく覚えやすいのが特徴です。
TAC直前予想模試 FP技能士2級・AFP
個人的には上記でご紹介した「みんなが欲しかった!」シリーズだけで試験対策は十分だと考えていますが、もっと多くの試験問題を解きたい、本試験の形式で模試を解いてみたいという方には本書がお勧めです。
問題および答案用紙が本試験そっくりに作られた直前演習問題集ですので、本番を意識して取り組むことができます。
資格対策スクールTAC独自のデータに基づき、FP試験の出題を予想し、3回分の模試が掲載されています。
頻出の計算問題を集めた「計算ドリル」や、直前期の暗記に役立つ「直前つめこみノート」など、FP2級試験の直前対策に役立つコンテンツが収録されており、試験の直前対策に活用できます。
Amazon でサンプルを閲覧可能ですので気になる方は一度チェックしてみてください。
FP3級のお勧め参考書
みんなが欲しかった!FP3級
FP3級の対策にもこちらのシリーズがお勧めです。
本書の特徴は以下の通りです。
- 豊富な図表で要点が整理されておりスラスラと頭に入ってくる
- フルカラーで理解しやすく飽きが来ないレイアウト
- PDF版をダウンロードできるのでスマホやタブレットでも学習可能
- 受験生の圧倒的な支持で売上 No.1の実績
TAC直前予想模試 FP技能士3級
TAC直前予想模試のFP3級版です。こちらも2級版と同じく予想問題の的中率が高いようです。
参考書選びの注意点
続いて、私が実践した本書を用いた勉強方法をご紹介します。
FP技能検定の勉強方法
私自身がFP3級、FP2級に独学で合格した際の勉強方法と、3級と2級の両方に効率よく合格するための勉強方法をご紹介します。
FP3級と2級の勉強方法
- ステップ 1教科書を 2 周する
まずは「みんなが欲しかった! FPの教科書」を2周することから始めました。
- [3級] みんなが欲しかった! FPの教科書 3級
- [2級] みんなが欲しかった! FPの教科書 2級・AFP
1周目は完璧に理解しようとせず、断片的に頭に入れながらで良いのですべての単元にザッと目を通しましょう。
2周目は必要に応じてノートなどに要点をまとめながらできる限り理解しながら進めていきましょう。ただし、この段階でもすべて完璧に理解する必要はありません。
- ステップ 2問題集で試験問題に慣れながら内容の理解度を深める
教科書2周を終えたら問題集を解き始めましょう。
2周では教科書の内容を完璧に理解したとは言えない状態だと思いますが、実際の試験問題に慣れながら知識の穴埋めをしていけば良いです。
- [3級] みんなが欲しかった! FPの問題集 3級
- [2級] みんなが欲しかった! FPの問題集 2級・AFP
問題集の問題を解いてわからなかったところを教科書で復習するという流れを反復して勉強を進めていきます。
問題集には、その問題の内容が教科書のどのページ (CHAPTER/SECTION) に対応しているのかがひと目でわかる記載があるので問題集と教科書を行き来するのが非常に容易です。いちいち教科書の索引から該当する単語が記載されているページを調べるといった手間が必要ないのです。
シリーズ物の教科書と問題集を使用するメリットの一つです。
問題集は9割以上正答できるようになるまで何周も繰り返しましょう。
1周目は時間がかかりますが、2周目以降はどんどん解けるようになっていくので楽しくなってきますよ!
問題を解いていく上では、問題と解答を丸暗記してしまわないように注意しましょう。
「適切なものはどれか」という問いでは、適切な選択肢だけを覚えるのではなく、それ以外の不適切な選択肢のどこが誤っているのかを説明できるようになりましょう。
問題集が9割以上正答できるようになったら過去3回分くらいの過去問を解いてみましょう。過去問は以下のページでダウンロードできます。
FP3級と2級の両方に効率よく合格する勉強方法
FP3級の合格後にFP2級やAFP認定研修の受験を視野に入れている方は、3級を受験する時点で2級の参考書を使用すれば、勉強時間や参考書代を節約して効率よく3級と2級の両方に合格できます。
私は最初からFP2級やAFP認定研修の受験を視野に入れていたため3級の参考書は準備せず、2級の参考書で対策をして3級と2級を受験して合格しました。
上記の「お勧め参考書」の項では3級の対策には3級の参考書をお勧めしましたが、実は私自身は3級の参考書を使用していません。
最初から2級の参考書で勉強をするメリットは2つあります。
FP3級と2級の試験範囲はほぼ同じです。
試験の難易度に差がある理由は、問われる内容の深さと出題形式に違いがあるからです。
FP2級の問題集をしっかり解けるようになっていれば3級には確実に合格することができます。
FP3級合格後にはそのまま2級の参考書で勉強・復習を進めれば2級にも難なく合格できます。
おわりに
本記事がFP3級とFP2級の合格を目指す方の参考になれば幸いです。
FP技能検定3級・2級・1級の難易度は「FP協会ときんざい(金財)のFP技能検定の難易度と合格率の推移」の記事で解説しています。こちらの記事にもFP技能検定の各級を受験する上でのポイントなどを記載していますので併せてご覧ください。