この記事では、2023年度(令和5年度) 第二種電気工事士 技能試験 候補問題 No.7 の複線図の書き方を、豊富な図とともに詳しく解説しています。
2023年度 技能試験 候補問題 No.7 単線図
単線図から読み取れること
・「イ」のスイッチで「イ」のランプレセプタクルを点灯させる
・3路スイッチと4路スイッチを組み合わせた回路
使用する器具一覧
- 3路スイッチ
- 4路スイッチ
- ランプレセプタクル
- ジョイントボックス
- アウトレットボックス
単線図から複線図を書く手順
単線図を基に、以下の手順で複線図を書いていきます。
- 配線図と同じ場所に器具を配置する
- 電源の接地側(白)と電灯をつなぐ
- 電源の非接地側(黒)と3路スイッチ、3路スイッチと電灯をつなぐ
- 3路スイッチと4路スイッチをつなぐ
- 電線の色や注意事項を書く
それでは、手順に従って複線図を書いてみましょう!
1. 配線図と同じ場所に器具を配置する
まずは単線図を基に、下図のように使用する器具を全て配置します。
スイッチと対応する器具が分かるよう、「イ」の記号を入力します。
2. 電源の接地側(白)と電灯をつなぐ
電源の接地側(白)の電線を電灯に繋ぎます。
電線同士を接続する箇所は、あとで見直してひと目で分かるよう黒丸「・」などの印を付けましょう。
3. 電源の非接地側(黒)と3路スイッチ、3路スイッチと電灯をつなぐ
電源の非接地側(黒)と3路スイッチの0端子をつなぎます。
さらに、右側の3路スイッチの0端子と電灯をつなぎます。
4. 3路スイッチと4路スイッチをつなぐ
3路スイッチと4路スイッチをつなぎます。
下図の左側の3路スイッチと4路スイッチの接続例では、3路スイッチの3端子と4路スイッチの2端子、1端子と4端子が接続されていますが、3端子と4端子、1端子と2端子を接続しても問題ありません。
ここでは新たに書き足す電線をわかりやすくするために色をつけていますが、実際に複線図を描く際には色など付ける必要はありません。
5. 電線の色や注意事項を書く
電線の色を書きます。白をW、黒をB、赤をRと表記しています。
接地側(白)につながっている電線は全て白(W) 、非接地側(黒)につながっている電線は全て黒(B) です。
また、3路スイッチの0端子につながる電線の色は必ず黒色です。
3路スイッチと4路スイッチの間の配線は、指示がない限りはどの色でもかまいません。
複線図完成
2023年度 技能試験 候補問題 No.7 の複線図完成です。
この完成した複線図は高解像度の画像にリンクしていますので、もしお役に立つのであればリンク先をダウンロードしてご利用ください。
画像をクリックすると高解像度の複線図が開きます。
第二種電気工事士技能試験の試験時間は 40 分と短いため、複線図を書くことに時間をかけてしまうと施工が間に合わなかったり、焦って欠陥を発生させてしまいます。
長くても5分以内、できれば 2,3 分程度で、問題用紙の片隅にささっと書けるように練習しておきましょう。
慣れない複線図を書くことは最初は難しいですが、反復練習を行ううちに理解できるようになりますので、根気よく練習しましょう!
第二種電気工事士試験 徹底解説!
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