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工事担任者試験の2021年(令和3年)4月改正の概要【総合通信】

工事担任者

米造
米造

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この記事では、2021年 (令和3年) 4月1日の工事担任者試験の改正の概要をまとめています。

交付済みの資格者証の扱い、工事・監督の範囲の変更の有無、科目合格済みの試験科目の扱いなど気になる点の変更の有無をご紹介します。

工事担任者試験に合格するための参考書や勉強方法は「工事担任者(総合通信,一級,二級)に独学で合格できる参考書と勉強方法」の記事でご紹介しています。

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工事担任者試験 改正の概要

1. 資格の名称の変更

資格の種別の名称が下図の通り変更されました。

  • 改正前は「~種」という名称でしたが、改正後は「~級」に変更されます。
  • 改正前の第二種にあたる資格は廃止されます。
工事担任者試験 改正前後の資格名称の対応表の画像
工事担任者試験 改正前後の資格の対応表
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2. 交付済みの資格者証の扱い

交付済みの資格者証は引き続き有効です。

改正前の工事担任者資格者証の交付を受けている人は、上図の改正後の種別の資格者証を受けているものとみなされます。

例えば、すでに「AI・DD総合種」の資格者証の交付を受けている人は、改正後の「総合通信」の資格者証の交付を受けたものとみなされます。

工事担任者AI・DD総合種の資格者証の写真
工事担任者AI・DD総合種の資格者証

なお、平成17年8月1日の改正以前に交付された旧種別「アナログ・デジタル総合種、アナログ第一種~第三種、デジタル第一種~第三種」の資格者証は、今回の改正後の新種別としてはみなされないので注意が必要です。

3. 改正後の工事・監督の範囲

工事・監督の範囲に変更はありません。

改正前の「AI・DD総合種」の資格者証の保有者と改正後の「総合通信」の資格者証の保有者が扱える工事・監督の範囲は同じです。他の種別についても同様です。

4. 科目合格済みの試験科目の扱い

2021年(令和3年)3月31日以前に行われた工事担任者試験で科目合格をした試験科目がある場合には、引き続き科目合格が有効となります。ただし、有効期限が延長されるわけではありません。

5. 科目免除の要件の変更点

電気通信工事施工管理技術検定試験の合格者は、2021年4月1日以降に実施される工事担任者試験の試験科目のうち、「電気通信技術の基礎」が免除されます。

  • 一級電気通信工事施工管理技術検定試験の第一次検定若しくは第二次検定の合格者
  • 二級電気通信工事施工管理技術検定試験の第二次検定の試験の合格者

※二級の第一次検定のみの合格者には「基礎」科目の免除が適用されません。

6. 試験科目の変更点

今回の改正において試験科目の変更はありません。
2021年4月1日以降の試験科目は従来通り「基礎・技術・法規」の3科目です。

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試験内容は変わる?新種別の対策方法

試験科目に変更がないとはいえ、資格名称が変わるとなると気になるのは試験内容の変更の有無ですよね。
この点については公式にはアナウンスされていないので推測になりますが、私の考えを書いてみようと思います。

試験内容に大きな変更は無い?

結論から言うと、試験内容に大きな変更は無いと考えています。

理由は、今回の改正の主目的はもともと需要が少なかった第二種の廃止その他の種別の名称変更関連資格の合格者への科目免除制度の追加が主目的であり、扱える工事・監督の範囲が変更されるものではないからです。

第二種以外の従来の資格の保有者は改正後の資格の保有者とみなされることからも、改正後の資格は従来の資格とほぼ同一のものであり、試験内容や難易度が変更されるものではないと考えるのが妥当でしょう。

もちろん、技術の進歩や陳腐化によって出題傾向が変化することは今まで通りありえると思います。

したがって、2021年4月1日の改正以降の試験の対策方法は、従来の試験対策と同様の方法で問題ないと言えるでしょう。

工事担任者試験に合格するための参考書や勉強方法は「工事担任者(総合通信,一級,二級)に独学で合格できる参考書と勉強方法」の記事でご紹介しています。