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この記事では、2023 年(令和5年) の第一級~第四級海上無線通信士試験に独学で合格するためのお勧めの参考書と勉強方法を、私が第一級海上無線通信士 (一海通) に独学で合格した経験を基にご紹介しています。
さらに、全科目免除で一海通の免許証を取得する方法も解説しています。
海上無線通信士のお勧め参考書
無線工学の基礎・無線工学A・無線工学B・法規の参考書
「合格すること」だけを目標にする場合は過去問の反復演習が一番効率の良い勉強方法です。
日本無線協会の試験はそのほとんどが過去の問題の使い回しですので、問題を見ずに選択肢を見るだけで答えが分かるような問題もあるほどです。
本来は非常に難易度の高い無線工学の科目ですが、過去問の反復演習で攻略できてしまうというのが現状です。
また、法規も過去問がそのまま出題されるパターンが多いので、数年分の過去問を暗記しておくだけで合格できてしまいます。
これらの科目については、これからご紹介する過去問解説集を使って対策を行いましょう。
過去2回分の過去問は以下の日本無線協会のサイトで閲覧できますが、たった2回分では流石に少ないですし、解説がついていないため勉強になりません。やはり参考書を用意して勉強すべきです。
私が一海通に合格した際に使用したお勧めの参考書 (過去問解説集) はこちらです。
第四級海上無線通信士 (四海通) を受験される方は、上記の参考書の四海通版を使用しましょう!
無線工学の科目については、合格することだけを考えて過去問を解くだけでなく、科目別の参考書を用意してしっかりと技術について学びたいという方もいらっしゃると思います。
第三級海上無線通信士 (三海通) に対応した無線工学の参考書は出版されているのですが、一海通の無線工学対策の参考書は出版されていません。
ではどうやって勉強すれば良いのかというと、陸上無線技術士の無線工学の参考書を使うのです。
一海通の無線工学の科目の内容及び難易度は、第二級陸上無線技術士 (二陸技)の無線工学の内容及び難易度とほぼ同等です。
その根拠は、海上無線通信士試験の難易度について書いた以下の記事で解説していますので、よろしければご覧ください。
英語
英語の科目は、受験者によって得意・不得意が大きく分かれる科目だと思います。
かくいう私も、学生時代から英語は苦手で、社会に出てからは英語とは無縁な生活を送ってきたので、英語の科目には非常に苦労しました。
海上無線通信士試験の英語の科目には、筆記試験だけではなくリスニングの試験もあり、リスニングで一定以上の点数を取れていない場合は筆記が満点でも不合格となる “足切り” が存在しますので、リスニング対策も不可欠です。
私が一海通の英語の試験対策に用いた参考書や、英語力ゼロから合格するために実施した勉強の流れなどは以下の記事に詳しくまとめていますのでそちらをご覧ください。
電気通信術
電気通信術の練習には参考書は必要ありません。
電気通信術の試験内容、試験当日の実施の流れ、電気通信術に合格するための練習方法、受験する上での注意点などは以下の 2 つの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
第一級海上無線通信士 (一海通) を全科目免除で取得する方法
一海通の免許証は、特定の条件を満たす方なら全科目免除で取得することが可能です。
要は、一陸技による試験科目の免除 (無線工学関係の 3 科目) と三海通による試験科目の免除 (英語・法規・電気通信術の 3 科目) によって、一海通を全科目免除で取得するということです。
申請の流れは以下の通りです。
- ステップ 1合格証明願の入手
日本無線協会から「全科目免除による合格証明願」を入手します。詳しくは、以下の日本無線協会の Q&A ページを参照してください。
Q:試験科目の一部免除を組み合わせた結果、すべての試験科目の免除が可能となる場合の手続きはどうすればよいでしょうか。 | 日本無線協会
- ステップ 2合格証明願を日本無線協会に提出し、合格証明書を入手する
ステップ 1 で入手した「全科目免除による合格証明願」に必要事項を記入して日本無線協会に提出します。
書類に不備がなく受理されれば、後日、「証明番号 (受験番号)」が記載された「合格証明書」が送付されてきます。
- ステップ 3一海通の免許証の交付を申請する
国家試験を受験して合格した際と同様の方法で、一海通の免許証の交付申請を行います。
交付申請書の「国家試験合格 受験番号」の欄に、ステップ 2 で入手した合格証明書に記載されている「証明番号 (受験番号)」と「合格証明の日」を記入します。
書類に不備がなければ、これで一海通の免許証が交付されます。
一陸技の免許証の取得後に、普通に一海通の試験に合格して免許証を取得する場合と比べて、この方法で一海通の免許証を取得すれば 約 3,700 円 安く免許証を取得できます。
私は面倒なことをしたくなかったので普通に一海通を受験して取得しましたが、このような方法もあるということでご紹介しました。