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第二種電気工事士の筆記試験・技能試験の難易度と合格率の推移

電気工事士

米造
米造

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この記事では、2023 年(令和5年) 現在の第二種電気工事士筆記試験と技能試験の難易度と合格率の推移のほか、受験に向けての準備をする上で役立つ情報を、著者が独学で第二種電気工事士を取得した経験を基にご紹介しています。

この記事はこんな方にお勧めです
  • 第二種電気工事士試験の難易度や合格率の推移を知りたい
  • 工事担任者や電験 (電気主任技術者) などの関連資格との難易度の差を知りたい
  • 試験問題の難易度を知りたい
  • 試験に合格するために必要な勉強時間・練習時間を知りたい
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第二種電気工事士の合格率の推移

第二種電気工事士試験の合格率は次の通りです。

第二種電気工事士試験 合格率(数値)の画像
第二種電気工事士試験の合格率

筆記試験の合格率の推移

筆記試験 合格率の推移の画像
筆記試験 合格率の推移

筆記試験の合格率は 60 % 前後を推移しています。

技能試験の合格率の推移

技能試験 合格率の推移の画像
技能試験 合格率の推移

技能試験の合格率は 70 % 前後を推移しています。

第二種電気工事士の難易度

筆記試験の難易度

上述した通り、筆記試験の合格率は 60 % 前後を推移しています。

誰でも受験できる試験で受験人数が非常に多いにも関わらず合格率が 60 %に達することから、筆記試験の難易度は「非常に簡単」だと言えます。

筆記試験は過去問が重要

電気工事士の筆記試験に合格するための最も効率の良い勉強方法は、過去問を分析して出題頻度の高い問題から覚えていくことです。

電気工事士の過去問及び解答は以下の公式ページで閲覧することができます。

過去問自体は無料で閲覧できるのですが、自分でそれを分析するって大変ですよね。

第二種電気工事士の筆記試験に独学で合格できるお勧め参考書と勉強方法」の記事では、筆記試験の出題傾向や得点しやすい分野などの攻略方法をご紹介していますので併せてご覧ください。

技能試験の難易度

上述した通り、技能試験の合格率は 70 % 前後を推移しています。

筆記試験より難しいのかと思いきや意外と高い合格率で、技能試験もしっかり練習しておけば合格することは難しくないことを示す合格率です。

技能試験は候補問題の練習量が合否のカギ

技能試験は毎年 13 問の候補問題が公表され、そのうち1問が実際の試験に出題されます。

以下の公式ページで 2022 年度の技能試験候補問題が公表されています。

公表された候補問題 13 問すべてを速く正確に施工する技術を身に着けなければならず、その練習量が合否のカギとなります。

当ブログでは、技能試験を受験する上で準備必須の参考書と工具や便利ツールなどを紹介していますのでよろしければご覧ください。

当ブログオリジナルの候補問題 13 問分の複線図の書き方も必見です。

電気工事士と関連資格との難易度の比較

よく電気工事士と難易度を比較される資格として「電気主任技術者 (電験)」と「工事担任者」があります。

第一種及び第二種電気工事士、 工事担任者 AI・DD 総合種を取得済みで、電験三種に科目合格している私から見た、これらの資格と電気工事士の難易度の比較をご紹介します。

電気工事士と電気主任技術者 (電験)の難易度比較

どちらが難しい?

圧倒的に 電気主任技術者 のほうが難しいです。

試験範囲の広さ、単元ごとに必要な理解度、出題される数式など、どの要素を比べても圧倒的に電気工事士より電気主任技術者のほうが難しいです。

資格名に「電気」という単語が共通している点から、電気・設備業界の資格に明るくない方には似たような資格だと思われがちですが、難易度には天と地ほどの差があります。

難易度の差は仕事上での待遇にも現れていて、電気主任技術者として働いている人は、電気工事士として現場で働いている人より待遇が良く、転職などでも評価されます。

電気工事士と工事担任者の難易度比較

どちらが難しい?

ICT (情報通信技術) が得意な人にとっては工事担任者のほうが少しだけ難しい。
ICT が苦手な人にとっては工事担任者のほうがかなり難しい

こちらは「工事」という単語が共通している 2 つの資格です。

これらの資格は、対象としている工事の分野が違います。

電気工事士はその名の通り「電気工事」を対象としているのに対して、工事担任者は「通信工事」を対象としています。

そのため、試験に出題される分野もかなり異なるものとなっています。

工事担任者試験には、「工事」という単語から連想される「工具や器具・材料」に関する問題はほとんど出題されません。

一方で、 通信技術やコンピュータ・サーバなど、 IT 寄りの技術や単語が大量に出題されます。

また、計算問題についても電気工事士より工事担任者のほうが難易度が高いです。

単純な電気回路の問題しか出題されない電気工事士に対して、工事担任者は電子部品を用いた回路やディジタル回路のほか、幅広い分野の計算問題が出題されます。

第二種電気工事士の合格に必要な勉強時間・練習時間

筆記試験に合格するための勉強時間

第二種電気工事士の筆記試験に合格するために必要な勉強時間は 20 時間 ~ 50 時間程度です。

平日毎日+週2回の休日は長めに勉強するとして、必要な勉強日数の目安は次の通りです。

勉強時間を 20 時間確保するための目安

■2週間で合格を目指す場合 = 【平日 1 時間+休日 2.5 時間】
→ 1週間に 10 時間 → 20/10 =2週間

■1ヵ月で合格を目指す場合 = 【平日 0.5 時間+休日 1.5 時間】
→1週間に 5.5 時間 → 50/11 = 4.5 週間 = 約1ヵ月

勉強時間を 50 時間確保するための目安

■1ヵ月で合格を目指す場合 = 【平日1時間+休日3時間】
→1週間に 11 時間 → 50/11 = 4.5 週間 = 約1ヵ月

■ 2ヵ月で合格を目指す場合 = 【平日 0.5 時間+休日2時間】
→1週間に 6.5 時間 → 50/6.5 = 7.7 週間 = 約2ヵ月

技能試験に合格するための練習時間・練習回数

技能試験に合格するためには、複線図の書き方をマスターした上で 13 問分の候補問題の施工の練習を行う必要があります。

複線図の書き方

候補問題 13 問分を5時間 ~ 10 時間 程度でマスターしましょう。

施工の練習

候補問題 13 問分をそれぞれ3回 ほど行うのが良いでしょう。

準備や片付け、複線図の見直しなどの時間を考慮して1問あたり約1時間かかるとすれば、約 40 時間 必要です。

以上のことから、複線図の書き方と施工スキルが合格レベルに達するには、合計 約 50 時間必要だと考えておくと良いでしょう。

ただし、技能試験の本番の試験時間は 40 分間ですので、その時間内に施工を完了させられるようにスキルを高めなければなりません。