基本情報技術者試験の難易度と合格率の推移、必要な勉強時間

基本情報技術者

米造
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情報技術 (IT) に関する基本的な知識・技術を問う基本情報技術者試験は、IT業界で働く人はもちろん、IT業界未経験の学生から社会人まで幅広い層が挑戦する資格試験です。

幅広い層が受験するからこそ難易度に関する情報も錯綜しており、「基本情報技術者試験 難易度」などと検索すると「IT業界未経験でも1ヶ月あれば合格できる」と主張する記事もあれば、「合格するには 200 時間の勉強が必要」と主張する記事もあります。

この記事では、2022 年 (令和4年) 現在の基本情報技術者試験の合格率の推移や試験内容から見る難易度、合格に必要な勉強時間の目安などをご紹介します。

この記事はこんな方にお勧めです
  • 基本情報技術者試験の合格率の推移を知りたい
  • 基本情報技術者試験の午前問題と午後問題それぞれの内容と難易度を知りたい
  • 基本情報技術者試験に合格するために必要な勉強時間の目安を知りたい

なお、この記事で使用しているIT業界の “経験者” もしくは “未経験者” という単語は次のような方を想定しています。

“経験者” とは、会社員としてIT業界で働く人だけでなく、趣味でネットワークやセキュリティ・プログラミングなどを学習している学生や社会人のことです。

“未経験者” とは、ITに関する勉強をしたことがなくプログラミングも全く経験が無い方のことです。

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基本情報技術者試験の合格率の推移

年度 受験者数 合格者数 合格率
平成21年度春期65,407人17,685人27.40%
平成21年度秋期79,829人28,270人35.40%
平成22年度春期65,407人14,489人22.20%
平成22年度秋期73,242人17,129人23.40%
平成23年度春期58,993人14,579人24.70%
平成23年度秋期59,505人15,569人26.20%
平成24年度春期52,582人12,437人23.70%
平成24年度秋期58,905人15,987人27.10%
平成25年度春期46,416人10,674人23.00%
平成25年度秋期55,426人12,274人22.10%
平成26年度春期46,005人11,003人23.90%
平成26年度秋期54,874人12,950人23.60%
平成27年度春期46,874人12,174人26.00%
平成27年度秋期54,347人13,935人25.60%
平成28年度春期44,184人13,418人30.40%
平成28年度秋期55,815人13,173人23.60%
平成29年度春期48,875人10,975人22.50%
平成29年度秋期56,377人12,313人21.80%
平成30年度春期51,377人14,829人28.90%
平成30年度秋期60,004人13,723人22.90%
平成31年度春期54,686人12,155人22.20%
令和元年度秋季66,870人19,069人28.50%
平均25.23%

平成 21 年度春季から令和元年秋季までの合格率は上図の通り推移しており、平均合格率は 25.23 %です。

なお、平成 21 年度秋期だけ合格率が飛び抜けて高い理由は、出題ミスによる加点措置があったためです。

基本情報技術者試験の難易度

合格率の推移から見る難易度

上述した通り、平成 21 年度春季から令和元年秋季までの平均合格率は 25.23 %です。

合格率だけを見た場合の難易度は「やや難しい」レベルです。

基本情報技術者試験は ITスキル標準「レベル2」

ITスキル標準とは、経済産業省が定めている個人のIT関連能力を職種や専門分野ごとに明確化・体系化しIT人材に求められるスキルやキャリア(職業)を示した指標のことです。

基本情報技術者試験は情報セキュリティマネジメント試験と並んで レベル2に位置します。

ITスキル標準資格名
レベル 4高度情報処理技術者試験(ネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリスト、エンベデッドシステムスペシャリスト ほか)、情報処理安全確保支援士試験
レベル 3応用情報技術者試験
レベル 2基本情報技術者試験情報セキュリティマネジメント試験
レベル 1ITパスポート試験

ただ、同じレベル2とはいえ基本情報技術者試験と情報セキュリティマネジメント試験の合格率・難易度には大きな差があり、基本情報技術者試験の難易度のほうが高いです。

基本情報技術者試験と情報セキュリティマネジメント試験の難易度の比較については「情報セキュリティマネジメントの合格率の推移と難易度・勉強時間の目安」で解説していますので、ご興味があればご覧ください。

合格者の平均年齢は 25 歳前後

合格者の平均年齢は例年 24 ~ 26 歳程度です。これは情報処理技術者試験の各区分のなかで最も若いです。(IPA 情報処理技術者試験 統計情報 平均年齢 より)

システム開発会社・運用会社では入社3年以内に基本情報技術者試験試験に合格することを必要最低限の要件としているケースがあることが関係しているかもしれません。

2019 年度(平成 31 年度)春期試験では9歳の合格者がおり、これは過去最年少記録となっています。

試験内容から見る難易度

基本情報技術者試験は午前試験午後試験の 2 つの試験に分けられます。
それぞれの試験の簡単な説明は以下の通りです。

  • 午前試験 … テクノロジ・ストラテジ・マネジメントなどの幅広い知識が求められる
  • 午後試験 … 情報セキュリティ・アルゴリズム・ソフトウェア開発などに関する知識とプログラミング技能が求められる

午前試験の難易度は高くない

午前試験は問題数が多く幅広い分野の知識を求められるのですが、広く浅い知識があれば合格できます。

IT業界を経験している場合は得意分野については対策が不要もしくはすぐに対策を終えられるアドバンテージはありますが、試験範囲が広いため全く勉強せずに合格するのは難しく、対策は必要です。

IT業界を経験していようとしていまいと参考書を使ってしっかり対策を行えば確実に合格できる難易度であることから、午前試験の難易度は「ふつう~易しい」程度だと言えるでしょう。

実際、平成 30 年度春季と秋季の午前試験の合格率は、春季 41.1 %・秋季 55.6 % という非常に高い合格率でした。(平成 30 年秋期 基本情報技術者試験 合格発表アイテックコメント より)

IT業界未経験でも基本情報技術者試験の午前試験に合格できるお勧めの参考書は「基本情報技術者試験に合格できるお勧め参考書と勉強方法」でご紹介していますのでよろしければご覧ください。

午後試験は対策に時間がかかる

続いて午後試験の難易度について見ていきましょう。

午前試験は 40~55% の受験者が合格するにも関わらず、試験の最終合格率の平均値が 25 %程度だということは、午前試験をクリアした人の半分以上が午後試験で落ちているということになります。

午後試験は午前試験より出題される範囲は狭いものの、基本”情報技術者” という試験名にふさわしく情報技術の実務寄りの問題やプログラミングの問題が出題されます。

IT業界の経験者にかなりのアドバンテージがある試験となり、未経験者はそれなりの時間をかけて対策をしなければ合格できません。

午後試験の難易度は、IT業界経験者には「やや難しい~ふつう」、未経験者には「難しい~やや難しい」レベルだと言えるでしょう。

午後試験は必修問題と選択問題に分かれています。IT業界経験者は得意分野やとっかかりやすい分野を選択すれば良いのですが、未経験者はどの分野を選択するかという戦略から考える必要があります。

未経験者にとって対策しづらい「データ構造及びアルゴリズム」の科目の勉強にお勧めの参考書や、「ソフトウェア開発」で出題される5つの言語のうちどの言語を選択すべきかという戦略については「基本情報技術者試験に独学で合格できるお勧め参考書と勉強方法」でご紹介しています。

午後試験は 2020 年度春季試験から実施方法が大幅に見直されましたが、その変更内容についても上記の記事で解説しています。

おわりに

本記事が基本情報技術者試験の難易度を知りたい方の参考になれば幸いです。

未経験者でもしっかりと対策をすれば確実に合格できる試験ですので、受験を検討されている方はぜひ挑戦してみてください。

基本情報技術者試験の勉強に使用する参考書や勉強方法をお探しの方は「基本情報技術者試験に独学で合格できるお勧め参考書と勉強方法」もあわせてご覧ください。

基本情報技術者試験合格後に応用情報技術者試験や高度情報処理技術者試験 (情報処理安全確保支援士試験、ネットワークスペシャリスト試験など) を目指す方は以下の記事もよろしければ参考にしてください。