消防設備士乙種6類・7類に独学で合格できるお勧め参考書と勉強方法

消防設備士

米造
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この記事では、2023 年(令和5年) の消防設備士 乙種6類(乙6)、乙種7類(乙7)に独学で合格できるお勧めの参考書と勉強方法について、著者が受験して合格した経験を基にご紹介します。

消防設備士 乙種6類・7類を含む全類取得済みの免状
消防設備士 全類取得済みの免状

乙種6類、7類だけではなく全類の取得を目指す方は「消防設備士 全類を約1年で取得できる受験の順番と科目免除の戦略」の記事も是非ご覧ください。

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消防設備士 乙種6類と7類の試験概要

まずは消防設備士乙種6類と乙種7類の受験資格、科目免除などの試験概要を紹介します。

消防試験研究センターの試験案内から乙種6類と乙種7類の部分だけを分かりやすくまとめたものですが、概要はいいから試験対策について知りたいという方は読み飛ばしてください。

乙種6類で取り扱える設備

消火器のみです。

乙種6類の勉強を開始した直後は消火器は甲種1類に含んで良いのではないか?と思っていたのですが、勉強を進めるうちに消火器が単類になっている理由が分かってきました。

乙種7類で取り扱える設備

漏電火災警報器のみです。

乙種7類も1つの設備(漏電火災警報器)だけで1つの種別が設定されています。

なぜ6類と7類には甲種が無いのか?

第6類と第7類に甲種が存在しない理由は次の通りです。

第6類 に甲種が存在しない理由

第6類で扱う消火器は、他類の設備と比べて設置が容易(工事不要で置くだけ)なので甲種が存在しません。
ただし、設置基準に従って置かれているか、外観のサビやへこみ、蓄圧式の場合は圧力値などの点検は資格者によって正しく行われる必要があるため乙種が存在します。

第7類 に甲種が存在しない理由

第7類で扱う漏電火災警報器は、設置のためには電気工事士の資格が必要です。

漏電火災警報器の設置工事は電気工事士としての技能と知識をもって実施されることが前提であるため、それと重複するような消防設備士 甲種の資格を設置する必要は無いということで甲種の資格が存在しません。

漏電火災警報器の点検だけなら電気工事士の資格は不要ですが、知識を持った資格者によって点検される必要があるため乙種7類が存在します。

受験資格

乙種6類 と 乙種7類 は、受験するための学歴や実務経験・他の資格などは不要で、誰でも受験することができます。

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消防設備士 乙種6類、7類のお勧めの参考書

乙種6類 、乙種7類に独学で合格するためのお勧めの参考書をご紹介します。

これだけやっておけば合格できる!と言われるほど合格者みんなが利用している参考書がありますので、そのシリーズをご紹介します。

もちろん私が合格した際にも同じ参考書を使いました。

乙種6類、7類を含む全類の勉強に役立つ参考書

〈6訂版〉消防設備アタック講座〈上・下巻〉

上下巻からなる大ボリュームで、図入りでかなり詳しく解説されており、消防設備士の資格をこれから全部揃えようという方は絶対に準備することをオススメします!

もちろん私が甲種特類を含む全類を取得した際にも非常に役立ってくれました。

乙種と甲種の全類において、この書籍で勉強した内容が実技試験に出題されて助かった!という経験をしているだけに、私の周りで消防設備士を受験する人には必ず勧める書籍です。

消防設備士受験のための参考書ではないため、いわゆる問題集のような1問1答+解説形式にはなっていないのですが、教科書として非常に優秀です!

記事執筆時点では Amazon では品切れとなっていますが、Yahoo!ショッピングでは在庫があるようですのでお早めに。

追記:現在 Amazon で在庫復活中ですが、既に在庫が数点となっています。入荷予定はあるようですが、頻繁に品切れになりますので、購入はお早めに。

乙種6類のお勧め参考書

本試験によく出る!第6類消防設備士問題集

消防設備士の受験対策と言えば工藤本!と言われるほど評価の高い、工藤 政孝さんの著書です。

2020 年8月に大改訂版が出版されました。

私が乙種6類を受験した時はもちろん本書で勉強しましたし、乙種7類や甲種4類を受験した際にも工藤さんの著書で勉強して合格しました!

試験会場を見渡しても、工藤本でギリギリまで勉強している人の姿がよく見られました。

本試験によく出る問題を精選収録し、わかりやすく解説されています。

また、豊富な図解や重要度マークなど、効率良く学習するための工夫が満載です。

Amazonのレビューにも「本書1冊で合格できた!」というレビューが複数投稿されているほど、合格者は皆使っている定番の合格参考書です。

わかりやすい! 第6類消防設備士試験

こちらも工藤さんの著書ですが、先ほど紹介した 本試験によく出る!第6類消防設備士問題集 には掲載されていない問題を解くことができるため、2冊とも準備して繰り返し演習することで合格レベルに達するでしょう!

◆ 第6類消防設備士試験対策の大定番
◆ これ1冊で合格できる!最強の消防設備士攻略本
◆ 豊富な問題と詳しい解説
◆ ゴロ合わせですいすい暗記できる
◆ 鑑別問題も本書で万全

乙種7類のお勧め参考書

本試験によく出る!第7類消防設備士問題集

こちらも先ほど乙種6類のお勧め参考書の項で紹介した工藤さんの著書です。

「工藤って人の本がそんなに良いのか?」と半信半疑の方は、Amazonのレビューを見てみてください。

本当に「この書籍1冊で合格した!」というレビューだらけです。

わかりやすい!第7類消防設備士試験

もう名前を覚えましたか?ご想像どおり、またしても工藤さんの著書です。

工藤本さえやっておけば合格できます。

乙種6類、7類に合格できる勉強方法

筆記試験は 法令 80%、その他2科目 50% の正答率で合格できる

筆記試験の計算問題は中学~高校1年レベルで、出題のバリエーションも多くないので、何冊かの参考書に出題される内容をしっかり解けるようにしておけば正答できるでしょう。

基本的に法令や設置基準など暗記メインの勉強となりますが、あまり覚えることは多くないため、法令で 80% 以上の高得点を狙い、他の科目は 60% 以上の正答率を目指せば、筆記試験は短期間で合格レベルに達することができます。

ちなみに、消防設備士の筆記試験には受験者にとって有利な措置がありますので、法令で 80%取れていた場合、他の2科目がそれぞれ 50%しか取れていなくても筆記試験には合格できます。

電気工事士の資格を持っている場合は乙種7類の科目免除を申請しよう!

消防設備士 甲種を受験される方には「電気工事士免状による「電気」科目の免除は申請しない」ことをお勧めしています。

なぜなら、出題される「電気」に関する問題は非常に簡単で、得点源になるからです。

しかし、乙種7類を受験される方は、電気工事士免状による科目免除を申請したほうが良いです。

その理由は、「実技試験 (鑑別) が全て免除されるから」です。

このあと詳しく書きますが、実技試験 (鑑別) は厄介な試験なので、免除できるものならしておきましょう。

実技試験 (鑑別) 対策は、とにかく多くの問題に目を通しておくこと!

「実技試験」と聞くと電気工事士の技能試験のようなものを思い浮かべて身構えてしまう方も居るかも知れませんが、消防設備士の実技試験は記述・選択式のペーパー試験ですので、対策方法は筆記試験と変わりません。

ただし、実技試験の「鑑別」という科目は、問題数が少ないため 1 問の配点が大きい上に、写真を見て名称を記述するような問題が出題されるため、知らない問題は考える余地もなく不正解となってしまいます。

筆記試験は、4つある選択肢の中から「これとこれは違う。2つに絞れたけど、どちらが正解だろう…?」などと考える余地がありますので分からなくても正答できる可能性がありますが、実技試験 (鑑別) はそうはいかない厄介な試験なのです。

先ほど電気工事士免状を持っている方に乙種7類の免除申請をすることをお勧めしたのはこれが理由です。実技試験 (鑑別) は免除できるならしたほうが良いです。

この厄介な試験に合格するための対策は、とにかく多くの問題に目を通しておく以外にありません。

このあと紹介するお勧め参考書の項では、実技試験 (鑑別) 対策にお勧めの参考書も紹介していますので参考にしてください。

この他の勉強方法は?

消防設備士 乙種6類 、乙種7類のように暗記がメインの資格試験では、綺麗にノートをまとめたり、覚えたい内容をだらだらとノートに書くことは効率の悪い勉強方法です。

  • 綺麗にノートをまとめるのは時間の無駄
  • 音読こそ最強の暗記方法

具体的には以下の記事にまとめていますのでご覧ください。

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まとめ

筆記試験には「合格させるための措置」がありますので、きちんと対策すれば落ちることはないでしょう。

実技試験の鑑別は、いくつもある出題パターンにしっかり対応できるように、複数の参考書を使って練習しておく必要があります。

初期出費を惜しんで不合格になってしまっては、最終的には参考書を買い足す、何度も受験地まで行くなど、時間もお金も余分にかけてしまうことになります。

これから受験される方においては、後悔が残らないようしっかり準備をしていただき、無事消防設備士乙種6類 、乙種7類に合格できることを祈っています。