消防設備士甲種4類に独学で合格できるお勧め参考書と勉強方法

消防設備士

米造
米造

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この記事では、2023 年(令和5年) の消防設備士 甲種4類に独学で合格できるお勧めの参考書と勉強方法を、著者が独学で合格した経験を基にご紹介します。

消防設備士 甲種4類を含む全類取得済みの免状
消防設備士 全類取得済みの免状

甲種4類だけではなく全類の取得を目指す方は「消防設備士 全類を約1年で取得できる受験の順番と科目免除の戦略」の記事も是非ご覧ください。

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消防設備士 甲種4類の試験概要

まずは甲種4類受験資格科目免除などの試験概要を紹介します。

消防試験研究センターの試験案内から甲種4類の部分だけを分かりやすくまとめたものですが、概要はいいから試験対策について知りたいという方は読み飛ばしてください。

甲種4類で取り扱える設備

自動火災報知設備,ガス漏れ火災警報設備,消防機関へ通報する火災報知設備,共同住宅用自動火災報知設備,住戸用自動火災報知設備,特定小規模施設用自動火災報知設備,複合型居住施設用自動火災報知設備など

甲種4類の受験資格

甲種4類は誰でも受験できるわけではなく、規定の受験資格を満たす必要があります。

受験資格は学歴、実務経験、所有資格などに関する事項が複数規定されており、どれか1つに該当すれば受験することができます。

受験者のほとんどが所有資格によって受験資格を満たしていると思われますので、ここでは受験資格に該当する所有資格を紹介します。

学歴、実務経験等による受験資格は消防試験研究センターの試験案内で確認してください。

甲種4類の受験資格となる所有資格

米造
米造

まだどの資格も持っていないという人には、第二種電気工事士陸上特殊無線技士の資格が比較的簡単に取れるのでオススメです。

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消防設備士 甲種4類のお勧めの参考書

甲種4類に独学で合格できるお勧めの参考書をご紹介します。

消防法が頻繁に改正されるため、消防設備士の参考書は新版の出版頻度が高いです。

そのため、ここでは私が使用したものと全く同じではなく、同じ参考書の新板や同じ出版社の他のシリーズなどを紹介している場合があります。

甲種4類だけでなく全類に役立つ参考書

〈6訂版〉消防設備アタック講座〈上・下巻〉

上下巻からなる大ボリュームで、図入りでかなり詳しく解説されており、消防設備士の資格をこれから全部揃えようという方は絶対に準備することをオススメします!

もちろん私が甲種特類を含む全類を取得した際にも非常に役立ってくれました。

乙種と甲種の全類において、この書籍で勉強した内容が実技試験に出題されて助かった!という経験をしているだけに、私の周りで消防設備士を受験する人には必ず勧める書籍です。

消防設備士受験のための参考書ではないため、いわゆる問題集のような1問1答+解説形式にはなっていないのですが、教科書として非常に優秀です!

記事執筆時点では Amazon では品切れとなっていますが、Yahoo!ショッピングでは在庫があるようですのでお早めに。

追記:現在 Amazon で在庫復活中ですが、既に在庫が数点となっています。入荷予定はあるようですが、頻繁に品切れになりますので、購入はお早めに。

甲種4類の参考書

本試験によく出る! 第4類消防設備士問題集

甲種4類と言えば工藤本!と言われるほど評価の高い、工藤 政孝さんの著書です。私が受験した際も、もちろん本書で勉強しました!

本試験によく出る問題を精選収録し、わかりやすく解説されています。

また、豊富な図解や重要度マークなど、効率良く学習するための工夫が満載です。

消防設備士4類 超速マスター

甲種1類や乙種6類でも出版されている超速マスターシリーズは、工藤本より解説が分かりやすいと言われるほど優秀な参考書です。

また、甲種1類では「超速マスターに掲載されている問題が実技試験にかなり出題された」というレビューもあるほど、試験問題を研究して作成された参考書です。

いくら工藤本が定番の参考書と言えども、1冊だけで合格を目指すのは運任せになってしまうため、2冊目に選ぶなら本書で決まりではないでしょうか。

らくらくマスター 4類消防設備士 (鑑別×製図)試験

消防設備士の参考書としては珍しく、実技試験対策だけにフォーカスした参考書です。

筆記試験は前に紹介した2冊で十分合格レベルまで到達できますので、不安の残る実技試験対策の大詰めに本書を使用して準備万端で試験に臨みましょう!

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甲種4類に合格できる勉強方法

筆記試験は 法令 80%、その他2科目 50% の正答率で合格できる

筆記試験の計算問題は中学~高校1年レベルで、出題のバリエーションも多くないので、何冊かの参考書に出題される内容をしっかり解けるようにしておけば正答できるでしょう。

基本的に法令や設置基準など暗記メインの勉強となりますが、あまり覚えることは多くないため、法令で 80% 以上の高得点を狙い、他の科目は 60% 以上の正答率を目指せば、筆記試験は短期間で合格レベルに達することができます。

ちなみに、消防設備士の筆記試験には受験者にとって有利な措置がありますので、法令で 80%取れていた場合、他の2科目がそれぞれ 50%しか取れていなくても筆記試験には合格できます。

科目免除は使わないほうが有利な場合もある

電気工事士などの資格による「電気」科目の免除は使わないほうが良い場合もあります。

なぜなら、出題される「電気」に関する問題は得意な人にとっては非常に簡単で、得点源になるからです。

私は電気関係が得意であるにもかかわらず、甲種4類を受験する際には、甲種4類と 乙種7類を同時受験するために科目免除を申請せざるを得ませんでした。

科目免除の有無に関わらず試験時に配られる冊子は全員同じものなので、免除した問題を見ることができるのですが、全問解き終えてふと「電気」に関する問題を見て驚きましたよ。

米造
米造

めちゃくちゃ簡単じゃないか!全部余裕で解ける!免除したくなかった…

消防設備士の科目免除については、「消防設備士 全類を約1年で取得できる受験の順番と科目免除の戦略」の記事に詳しく書いていますのでそちらをご覧ください。

実技試験もベースは筆記試験の知識

「実技試験」というと身構えてしまう方が多いかもしれませんが、基本的には筆記試験で学んだ知識をベースに問題を解く形になりますので、筆記試験を高得点でパスできるレベルまで知識を詰め込んでおくことが、実技試験の合格への近道です。

鑑別の中には写真を見て名称を答えるような問題も出題され、そういう問題はさすがに知らなければ解けませんが、全体を見ると筆記試験の知識が十分にあれば解ける問題が多いです。

製図も練習をする前はなんとなく難しいイメージがあるかもしれませんが、しっかり練習を積めばむしろ得点源となりますので、参考書を何冊か用意して複数のパターンのしっかりマスターしておきましょう。

この他の勉強方法は?

消防設備士 甲種4類のように暗記がメインの資格試験では、綺麗にノートをまとめたり、覚えたい内容をだらだらとノートに書くことは効率の悪い勉強方法です。

  • 綺麗にノートをまとめるのは時間の無駄
  • 音読こそ最強の暗記方法

具体的には以下の記事にまとめていますのでご覧ください。

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まとめ

筆記試験には「合格させるための措置」がありますので、きちんと対策すれば落ちることはないでしょう。

実技試験の製図は、いくつかある出題パターンにしっかり対応できるように、複数の参考書を使って練習しておく必要があります。

初期出費を惜しんで不合格になってしまっては、最終的には参考書を買い足す、何度も受験地まで行くなど、時間もお金も余分にかけてしまうことになります。

これから受験される方においては、後悔が残らないようしっかり準備をしていただき、無事合格できることを祈っています。